動物循環器専門家認定制度施行細則
獣医循環器認定医もしくは動物循環器認定研究者
- 一般社団法人日本獣医循環器学会動物循環器専門家認定制度規程に基づきこの細則を定める。
- 認定試験での書類審査
資格審査および技術レポート審査において提出する書類は以下のとおりである。- 臨床獣医師
- 資格審査のための自己評点票(様式2)
- 主治医として診断・治療した循環器症例30例の一覧表(様式3;2症例がA4サイズ1頁のフォームにおさまるようにすること)
- 上記循環器症例30例中10例の症例病歴要約レポート(様式4)
- 上記症例病歴要約レポート10例の分野別症例数は以下のとおりとする。
・先天性心疾患または心筋症の中から2例以上
・不整脈例を1例以上
・その他後天性心疾患を含むこと
- 学術研究分野に従事する獣医師および獣医師以外の研究者・技術者
- 資格審査のための自己評点票(様式2)
- 学術雑誌への掲載論文の一覧表(計3編以上で、筆頭著者1編以上を含むこと)
- 上記論文の別刷
- 動物循環器学の課題レポート
- 技術レポート審査
- 症例病歴要約レポート(様式4)では、検査記録、必要に応じて参考資料を添付し、診断・治療の経過について1症例につき1,200字以内にまとめる。
- 動物循環器学の課題レポートでは、受験申請年に提示された課題について5,000字以内にまとめる。
- 症例病歴要約レポートおよび課題レポートは認定委員会が評点する。
- 動物循環器学のカリキュラム履修
認定医講習会で実施される講座の全てを受講していること。
- 臨床獣医師
- 認定試験受験資格の評点基準
種別 評点項目 最大評点 評点 発表 参加 論文掲載 「動物の循環器」掲載論文
他誌掲載の循環器学論文30点 10 (5) 点
5 (3) 点— 学会活動 日本獣医循環器学会 50点特例措置(時限措置3年間、2025年度までを予定)として、学会活動(当学会関連)の最大評点50点を80点に変更8 (4) 点 5点 循環器学関連の他学会・研究会 10点 4 (2) 点 2点 講習会 本学会主催の講習会・症例検討会 40点 8点 5点
発表における括弧内数字は連名発表の点数を示す。
発表者の場合には参加も加点する。
「講習会」には認定医講習会は含まれない(認定医講習会への参加は評点の対象から外す)。
認定委員会が認定した教育講演等に関しては、講習会と同様に加点する。
:第104回日本獣医循環器学会定例大会における教育講演①症例の口頭発表の仕方―石田卓夫(赤坂動物病院);教育講演②症例の論文発表の仕方―堀泰智(酪農学園大学)。なお、その一例を以下に記す現在認められる教育講演は例示された2つのみになります。
講習会は1講座ごとに加点する。
評点は最大評点まで加算される。
- 認定試験の申請書受付および受験方法
- 認定試験の申請書受付および受験方法については、本学会ホームページ、本学会機関誌「動物の循環器」あるいは本学会会員への連絡文書にて通知する。
- 認定試験を受験する者は、評点基準票、技術レポート、その他必要とされる書類を電子システムにより提出する(URL: https://iap-jp.org/jsvc/bcm/login)。
- 認定更新
認定更新の要件は以下のとおりである。- 日本獣医循環器学会の会員で、獣医循環器認定医(以下「認定医」という)もしくは動物循環器認定研究者(以下「認定研究者」という)であること。
- 本学会の認定資格を受けてから5年満了になる日の前1年以内であること。
- 認定資格取得後、下表の認定更新評点基準に基づく評点合計が80点以上であること。
- 認定更新を申請する者は、更新願いを認定委員会に提出する。
- 更新申請者は、認定更新までの5年以内に、本学会機関紙「動物の循環器」に筆頭著者もしくは責任著者として投稿し、掲載または受理されている必要がある。その内容は、総説、原著、症例報告、技術講座、臨床ノートのいずれかとする。
- 認定更新の要件の基準に満たないときは、認定更新の保留を申し出て基準を満たした段階で再申請することができる。なお、保留期間中は認定医もしくは認定研究者を呼称することはできない。
- 認定更新の時点で65歳以上の申請者は、動物循環器認定試験審査申請申込書のみの提出とし、認定更新評点基準および試験課題は免除する。なお、当該申請者には終身認定の証書を発行する。
種別 評点項目 最大評点 評点 発表 参加 論文掲載 「動物の循環器」掲載論文
他誌掲載の循環器学論文40点
15点10 (5) 点 — 学会活動 日本獣医循環器学会 50点 10 (5) 点 5点 日本獣医循環器学会の講演・講師 30点 10点 — 日本獣医循環器学会の座長 20点 5点 — 日本獣医循環器学会の学会賞 30点 20 (5) 点 — 循環器学関連の他学会・研究会 15点 5 (2) 点 2点 講 習 会 本学会主催の講習会・症例検討会 40点 10点 5点
発表における括弧内数字は連名発表の点数を示す。
発表者の場合には参加も加点する。
認定医講習会への参加は評点の対象から外す。
認定委員会が認定した教育講演等に関しては、講習会と同様に加点する。
教育講演等については3. 認定試験受験資格の評点基準での記載を参照すること。
講習会は1講座ごとに加点する。
評点は最大評点まで加算される。
- 認定試験の受験料、認定登録料および認定更新料
- 認定試験の受験料は2万円とする。ただしその有効期限は2年間である。
- 認定登録料は3万円とする。
- 認定更新料は1万円とする。
- この細則は、認定委員会の答申と理事会の承認により改正することができる。
獣医循環器上席認定医もしくは動物循環器上席認定研究者
- 一般社団法人日本獣医循環器学会動物循環器専門家認定制度規程に基づきこの細則を定める。
- 申請書類審査
資格審査において提出する書類は以下のとおりである。- 認定申請書
- 履歴書
- アドバンスコース受講証明書
- 学会発表一覧表
認定医もしくは認定研究者の資格取得後に、本学会の定例大会あるいは動物循環器学に関連する学会(地方の研究会は除く)において、筆頭演者として一般演題を3回以上発表していなければならない。なお、一般演題の発表は学会等でのセミナーや講演に換えることができる。 - 論文発表一覧表
認定医もしくは認定研究者の資格取得後に、筆頭著者として動物循環器学に関する論文を「動物の循環器」に3編以上、もしくは「動物の循環器」に1編と国際学術雑誌に英語論文1編以上掲載していなければならない。
なお、これらの論文は上席認定試験の受験申請時までに掲載または受理されている必要がある。論文の種類(総説、原著、短報、症例報告などの区分)は問わない。
- 面接審査
面接審査では、認定医には資格取得後に担当した症例の診断・治療、認定研究者には自らが関わっている研究・開発の内容(支障のない範囲内で)に関するプレゼンテーション(30分程度)を課し、その後に実施する口頭試問と併せて、上席認定の適否を判定する。 - 上席認定試験の申請書受付および受験方法
上席認定試験の申請受付および受験方法については、本学会ホームページ、本学会機関誌「動物の循環器」あるいは本学会会員への連絡文書にて通知する。上席認定試験の受験者は、資格審査に必要な申請書類を電子システムにより提出する(URL: https://iap-jp.org/jsvc/bcm/login)。 - 上席認定資格の更新
認定更新を申請する者は、本学会の定例大会もしくは動物循環器学に関連する学会へ積極的に参加あるいは発表し、別表(認定医もしくは認定研究者の「5. 認定更新」を参照)に定める認定更新評点基準による合計点が100点以上でなければならない。なお、上席認定資格の更新要件を満たさない場合には、認定更新の保留を申し出て基準を満たした段階で再申請することができる。保留期間中は上席認定医もしくは上席認定研究者を呼称することはできない。認定更新の時点で65歳以上の申請者には、終身認定の証書を発行する。 - 上席認定試験の受験料、認定登録料および認定更新料
- 上席認定試験の受験料は2万円とする。ただしその有効期限は2年間である。
- 認定登録料は3万円とする。
- 認定更新料は1万円とする。
- この細則は認定委員会の答申と理事会の承認により改正することができる。
付則
- この細則は平成13年6月1日から施行する。
- この細則は平成17年7月1日に改定し、同日から施行する。
- この細則は平成25年6月16日に改定し、同日から施行する。
- この細則は平成30年4月1日に改定し、同日から施行する。
- この細則は平成30年7月16日に改定し、同日から施行する。
- この細則は令和3年6月25日に改定し、同日から施行する。
経過措置(旧カリキュラム受講者)
動物循環器カリキュラムの認定医講習会は平成14年度にスタートした。認定医講習会は合計42の講座から構成されており、全講座を1回実施するのに2年を要する。全講座の複数回実施が完了する前は講座履修が不十分とみなし、平成17年度(平成18年3月31日)までの受験者においては、経過措置として認定医講習会の履修記録の提出を必要としない。平成18年度(2006年度)以降の受験者は、認定医講習会の履修記録の提出が必要である。 - この細則は令和5年6月23日に改定し、同日から施行する。